大祖おおおや)” の例文
そこをさかのぼると、自分のうつっている血をとおして、遠い大祖おおおやたちの神業かみわざと、国体のしんが、いつか明らかに、心に映じてくる。
梅里先生行状記 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
若い太子は、日本文化の大祖おおおやであると共に、仏教興隆の祖でもあった。日本の仏法というものは、青年にして大智大徳の太子の手によって、初めて、皇国日本の民心に
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
わしらを初め、村々の者は、代々ここの土に住み着いて百姓しておりまするが、いずれも遠い大祖おおおやは、伊勢の大神おおかみさまにしたごうて諸国にわかれた御先祖がたのすえでござりまする。
新書太閤記:04 第四分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)