大碗おおわん)” の例文
透明とうめい大碗おおわんが、すっと上にあがった。その下へ僕がころがりこむのと、その透明な大碗が落ちて来てその中に僕をふせるのと、同時だった。
海底都市 (新字新仮名) / 海野十三(著)
「廻国行脚あんぎゃの途次で通りかけた者。といって乞食坊主でもない。ほうら銀子ぎんすもある。それ、そこの大碗おおわんで早くよこせ」
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)