大盃おおさかずき)” の例文
と側にある飲冷のみざましの大盃おおさかずきってぽんと放ると、花車の顔から肩へ掛けてぴっしり埃だらけの酒をあびせました。
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
とはいえ、その冗談は、大盃おおさかずきになみなみと注いだすばらしいホックハイム葡萄酒ぶどうしゅでいつも威勢をつけられた。
駒込千駄木せんだぎにあった大岡育造氏の別荘、広くはないが庭一面に大盃おおさかずきという楓樹の林、霜に染むる紅葉の色は格別の美しさ、毎年知人を招いて観楓のむしろを開いた。
明治世相百話 (新字新仮名) / 山本笑月(著)