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大狼狽
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だいろうばい
ふりがな文庫
“
大狼狽
(
だいろうばい
)” の例文
と——、そのあとから商売がらにも似合わずに
大狼狽
(
だいろうばい
)
で、血色を失いながら駆けだしたものは、だれあらぬ鳶頭の金助自身でありました。
右門捕物帖:11 身代わり花嫁
(新字新仮名)
/
佐々木味津三
(著)
はッはッはッ、慌てました、いや、
大狼狽
(
だいろうばい
)
。またしても
獅噛
(
しかみ
)
を
行
(
や
)
ったて。すべて、この心得じゃに因って、鬼の面を
被
(
かぶ
)
ります。
星女郎
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
その計画はたいへん巧く行った。これなら大丈夫と思っていたところ、意外にも意外、君が姙娠してしまったので、速水は
大狼狽
(
だいろうばい
)
を始めたのだ。
三人の双生児
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
しかるに管下の末寺から逆徒が出たといっては、
大狼狽
(
だいろうばい
)
で破門したり僧籍を剥いだり、恐れ入り奉るとは上書しても、御慈悲と一句書いたものがないとは、何という情ないことか。
謀叛論(草稿)
(新字新仮名)
/
徳冨蘆花
(著)
ア! そうか!——と、そこまでは気がつかなかった愚楽老人、
大狼狽
(
だいろうばい
)
をかくして
丹下左膳:03 日光の巻
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
▼ もっと見る
女中がそのことをしらせに、ばたばたとやって来たもんですから、彼は
大狼狽
(
だいろうばい
)
で、洋服を引っ抱えたまま庭へ飛び降りたのはよかったけれど、
肝腎
(
かんじん
)
の帽子が床の間に置き忘れてあるじゃありませんか。
仮装人物
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
と、少年の姿に戻った僕は
大狼狽
(
だいろうばい
)
であたりを見まわした。ところが僕の前にはさっきと同じく、十四五人の男女学生やカビ博士が熱心に僕を見つめている。
海底都市
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
今までの落ちつきをうしなって、日頃の蜂矢には見たくても見られないほどの
大狼狽
(
だいろうばい
)
だ。どうしたのだろう。
金属人間
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
と云い捨てて、裏の便所の方から、
大狼狽
(
だいろうばい
)
の態で出ていった。杜はホッと溜息をついた。
棺桶の花嫁
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
烏啼は、つと立って奥へ入った、
大狼狽
(
だいろうばい
)
の貫一と
艶麗
(
えんれい
)
なるお志万をうしろに残して……
奇賊悲願:烏啼天駆シリーズ・3
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
大
常用漢字
小1
部首:⼤
3画
狼
漢検準1級
部首:⽝
10画
狽
漢検準1級
部首:⽝
10画
“大狼”で始まる語句
大狼