“だいろうばい”の漢字の書き方と例文
語句割合
大狼狽100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しかるに管下の末寺から逆徒が出たといっては、大狼狽だいろうばいで破門したり僧籍を剥いだり、恐れ入り奉るとは上書しても、御慈悲と一句書いたものがないとは、何という情ないことか。
謀叛論(草稿) (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
ア! そうか!——と、そこまでは気がつかなかった愚楽老人、大狼狽だいろうばいをかくして
丹下左膳:03 日光の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
女中がそのことをしらせに、ばたばたとやって来たもんですから、彼は大狼狽だいろうばいで、洋服を引っ抱えたまま庭へ飛び降りたのはよかったけれど、肝腎かんじんの帽子が床の間に置き忘れてあるじゃありませんか。
仮装人物 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)