大洲おおず)” の例文
然レバ先頃長崎ニて、大洲おおず蒸気船ハ三月十五日より四月朔迄の間ニ借入の定約ハ相定め置たり。故、近日其期限も来るべし。
徳大寺とくだいじ家の密使をはじめ、加担の西国大名、筑後ちくご柳川やながわ大洲おおず加藤かとう金森かなもり鍋島なべしま、そのほかの藩から、それぞれの使者が徳島城に集まって
鳴門秘帖:05 剣山の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
伊予の大洲おおずのあたりでは、百舌は友人の時鳥に昔から借りがあって、それを返弁するために時々はかえるなどを捕って、枯枝のさきに突刺つきさして置く約束をした。
伊予の国に入りますと、県も愛媛えひめに変ります。この国は宇和島うわじまとか大洲おおずとか松山とか今治いまばりとか名のある古い町が少くありません。道後どうごの温泉の如きも広く知られた地名であります。
手仕事の日本 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
伊予の大洲おおず附近でガガモ又はガンゴ同じく西条でガンゴーというなどがその例である。
おばけの声 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
多くは大洲おおず町で売りますが、伊予郡の出淵いずぶちなどで出来るものであります。
手仕事の日本 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
大洲おおずの加藤家、柳川やながわの立花家」
鳴門秘帖:01 上方の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)