“大椿事”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
だいちんじ93.3%
おおごと6.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かれはさすがに、職掌しょくしょうがら落ちついていて、あのような大椿事だいちんじのときにもあわてないで、ひとりのあやしい人物をみとめたのだ。
金属人間 (新字新仮名) / 海野十三(著)
けれど、それらの変異に馴れッ子になっていた人心も、六月十一日の四条河原の勧進田楽かんじんでんがく大椿事だいちんじにはきもをつぶして、これはただ事ではないぞとみなおぞけをふるッた。
私本太平記:13 黒白帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「イヤ。トテモ大椿事おおごとですばい。アンタ方は知りなさるまいが、鯨はアレで魚じゃない。獣類けだものですばい」
近世快人伝 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
「相手がアーメンと思うと、いくら力瘤を入れても、入れ甲斐がないような気がして、チーット力瘤を入れ過ぎたようです、とうとう大椿事おおごとになりましてなあ——」
近世快人伝 (新字新仮名) / 夢野久作(著)