大名府だいみょうふ)” の例文
だが、かつて一トたび北京軍ほっけいぐん大名府だいみょうふに仕えていた日もある青面獣楊志ようしは、さすが小首をかしげて雷同らいどうもしなかった。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「じつあ、近いうちに、北京ほっけい大名府だいみょうふ梁中書りょうちゅうしょが、十万貫てえ金銀珠玉骨董こっとうを、開封かいほう東京とうけいへ、密々に送り出すはずですが、よも、ご存知でござんすまい」
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「てまえは、石勇せきゆうというケチな男で、あだ名を石将軍といわれ、元は大名府だいみょうふで、博奕ばくち渡世などしておりました」
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)