“北京軍”の読み方と例文
読み方割合
ほっけいぐん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
だが、かつて一トたび北京軍ほっけいぐん大名府だいみょうふに仕えていた日もある青面獣楊志ようしは、さすが小首をかしげて雷同らいどうもしなかった。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ただ、なんぼ北京軍ほっけいぐんの総帥でも、この干乾ひからびたご時勢に、年々十万貫もの財宝を、女房の実家さとみついでるってえなあ、たいした大泥棒でございますぜ。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「その楊志なら、武芸十八般、腕なら北京軍ほっけいぐん十万の中でも、屈指の者だが、いかんせん、ここへ来てからの日も浅い、第一心情いかんという点が、まだ充分には信用しかねる。……それで大いに迷っておるのさ」
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)