大体たいてい)” の例文
旧字:大體
米「湯灌は大体たいてい家柄のうちではうちでするが、殊によるとお香剃こうぞりの時ふたを取ると剃刀かみそりを当てる時何うかすると顔を見ます事がござります」
「そいつあ行って見なけりゃ、ちょいと分らねえ。何なら電話でいてみるんだ。だが大体たいてい間違まちがいはないよ。空は日本中どこへ行ったって続いてるんだから」
明暗 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
汝のために相談をかけてやりしも勝手の意地張り、大体たいていならぬものとても堪忍がまんなるべきところならぬを、よく/\汝を最惜いとしがればぞ踏み耐へたるとも知らざる歟
五重塔 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
「俺らの役目も大体たいていじゃあねえ」
神州纐纈城 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)