なかま)” の例文
車停むるところへ、はや馴れたる末の姫走り来て、「姉君たち『クロケット』のあそびしたまへば、おん身もなかまになりたまはずや、」とわれにすすめぬ。
文づかひ (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
むるをちて請いて兄弟分とる、竜なかまの習い、毎日順番に一人ずつ、木を伐り水汲みに往く、やがてラが水汲みに当ると、竜の用うる桶一つが五十ガロン入り故
これは榛軒在世の時からの慣例で、榛軒は役を引き受けたことはないが、柏軒は其頃からわたくし共のなかまにはいつた。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)