“夢裡(むり)” の例文
その夢裡(むり)の変化が、両手で面を蔽(か)くして、恐怖に五体がすくみ、声を出すことも出来ぬ長崎屋を、嘲けるが如く、追いかけて、呟(つぶや)くのだった。
雪之丞変化 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)
(夢裡(むり)に見る風景は作者が明治三十年代頃に見馴れた千駄ヶ谷附近田園の描写である。)
来訪者 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
この絶大観に接した刹那(せつな)、自分は覚えず恍惚(こうこつ)として夢裡(むり)の人となった。
穂高岳槍ヶ岳縦走記 (新字新仮名) / 鵜殿正雄(著)