“夜鶯（ナイチンゲール）” の例文
半哩（マイル）離れた森の中で夜鶯（ナイチンゲール）の囀るのが聞える。動いてゐる人影も見えず、近よつて來る跫音も聞えない。だがその匂ひは次第に濃くなつて來る。逃げなくてはならない。
ジエィン・エア：02 ジエィン・エア (旧字旧仮名) ／ シャーロット・ブロンテ(著)
けれども、この雄々しい活動の人を夜鶯（ナイチンゲール）め！　と罵る人間もいた。その筆頭はスクータリー病院の院長ホール博士と連隊長連であった。女と戦争と何の関係があるのか。
フロレンス・ナイチンゲールの生涯 (新字新仮名) ／ 宮本百合子(著)
君等は飛び立つた、夜鶯（ナイチンゲール）のために悲しむな
小熊秀雄全集-04：詩集（3）小熊秀雄詩集1 (新字旧仮名) ／ 小熊秀雄(著)
風が一吹さつと月桂樹の並木道を拂つて、七葉樹の枝の間に顫（ふる）へた。遠く——遠く——無限の彼方へ——さまよひ消えて行つた。今はたゞ夜鶯（ナイチンゲール）の歌ばかりである。それをきゝ乍らまた私は泣いた。
ジエィン・エア：02 ジエィン・エア (旧字旧仮名) ／ シャーロット・ブロンテ(著)
それらは臆病の夜鶯（ナイチンゲール）の持ちものであるはずはない。
フロレンス・ナイチンゲールの生涯 (新字新仮名) ／ 宮本百合子(著)
よし夜鶯（ナイチンゲール）はゐなくても
小熊秀雄全集-04：詩集（3）小熊秀雄詩集1 (新字旧仮名) ／ 小熊秀雄(著)
「ジエィン、森の中で夜鶯（ナイチンゲール）が啼いてるのが聞えますか。ほら！」
ジエィン・エア：02 ジエィン・エア (旧字旧仮名) ／ シャーロット・ブロンテ(著)