“ナイチンゲール”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
夜鶯60.0%
小夜鳴鳥40.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
君等は飛び立つた、夜鶯ナイチンゲールのために悲しむな
風が一吹さつと月桂樹の並木道を拂つて、七葉樹の枝の間にふるへた。遠く——遠く——無限の彼方へ——さまよひ消えて行つた。今はたゞ夜鶯ナイチンゲールの歌ばかりである。それをきゝ乍らまた私は泣いた。
あだかもその明眸をさし覗くやうに、なだらかに弧を描き、小夜鳴鳥ナイチンゲールの唄声をもらすために造られたかとも思はれるその可憐な口許は
素晴らしい小夜鳴鳥ナイチンゲールの唄がはげしく、響き高く、相呼応してわきおこり、それが疲れと、ものうさに声をひそめるかと思ふと、螽蟖きりぎりすの翅を擦る音や
すべてが森閑としてゐる。森の奥深い茂みのなかで一羽の小夜鳴鳥ナイチンゲールが啼いてゐるだけである。
荘重なウクライナの小夜鳴鳥ナイチンゲールの啼き声が降るやうにわきおこつて、月も天心からそれに耳傾けるかと思はれるばかり……。村は魔術にでもかかつたやうに高台のうへにまどろんでゐる。