夜鶏よどり)” の例文
平和な夜霞よがすみにつつまれて、眠りに落ちていた村には、忽ち、消魂けたたましい夜鶏よどりの啼き声が起り、牛が鳴き、馬がいななき、老人としよりや子どもの泣きわめくのが、手にとるように聞えだした。
宮本武蔵:06 空の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)