声自慢こえじまん)” の例文
蝶子は声自慢こえじまんで、どんなお座敷ざしきでも思い切り声を張り上げて咽喉のどや額に筋を立て、襖紙ふすまがみがふるえるという浅ましいうたい方をし、陽気な座敷には無くてかなわぬであったから
夫婦善哉 (新字新仮名) / 織田作之助(著)