墨気ぼっき)” の例文
まつ墨気ぼっきいたような冷たいきびしさが、古い巨大な建物の全面にただよい、内部の吟味所、書記溜り、与力控え、また奉行の居室を初め、どこをうかがっても、しいんと
大岡越前 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
宋江が近よって見ると、それには新しい墨気ぼっきで、こう詩句めいた文字が読まれた。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)