“ぼっき”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ボッキ
語句割合
勃起50.0%
墨気33.3%
卜机16.7%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「どうしたら、ええんだ!」——しまいに、そう云って、勃起ぼっきしている睾丸きんたまを握りながら、裸で起き上ってきた。
蟹工船 (新字新仮名) / 小林多喜二(著)
それ等の人間が急行列車桜、高速力巡航船、ホテル、トーキー常設館、オフィス、レストラン、冬期競馬場、少女歌劇場、それらの場所にいたあらゆる階級人が、驚愕きょうがくするような事件が勃起ぼっきした。
大阪万華鏡 (新字新仮名) / 吉行エイスケ(著)
宋江が近よって見ると、それには新しい墨気ぼっきで、こう詩句めいた文字が読まれた。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
むしろ何か、その日以来、一まつ墨気ぼっきいたような冷たいきびしさが、古い巨大な建物の全面にただよい、内部の吟味所、書記溜り、与力控え、また奉行の居室を初め、どこをうかがっても、しいんと、張りつめた静けさだった。
大岡越前 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
おぼるる者わらをもつかむの心理で、金吾の生死をひたすらに気遣うかれが、はかない八卦見けみの灯に吸われこんだ気持はわかりますが、さて、薄暗い卜机ぼっきに対して、くしゃみを殺した馬春堂の赤い鼻を眺めると、まことにたよりすくない易面が、かれよりは客の胸にこそ先へうかぶでしょう。
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)