墨書すみがき)” の例文
ただ見返しにしるされた、このぬしの墨書すみがきが、なかなかに見事で、しかも女の手、そうして、どうやら床の間の「花の色は」の筆蹟と似通っていることだけです。
なるほど、十五年前に墨書すみがきし、その後十五年間びんの中に水を張ったのでは、大伴おおとも黒主くろぬしの手を借らずとも、今日5098の文字は消え失せているに違いなかろう。