塵飆ぢんへう)” の例文
今や二書に慣れたる眼を転じて「辻浄瑠璃」を見るに、あたかも深山に入りたる後に塵飆ぢんへうの小都会にいづるが如き感あり。灼々しやく/\たる野花を見ず。磊々らい/\たる危巌を見ず。森欝しんうつたる幽沢を見ず。