堅氷けんぴょう)” の例文
秀吉にとって、両の腕ともたのむ二人が帰って長らく堅氷けんぴょうに閉じられていたような帷幕いばくも、ここにわかに、何となくはなやいで来た。
新書太閤記:06 第六分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
今日に至てはすこやかにして、且つ本年は初めて牧塲の越年たるを以て、如何なる事あらんかと一同配慮するも、寒さにも耐えて、氷結の初めより暁夕毎ぎょうせきごと堅氷けんぴょうを砕き
関牧塲創業記事 (新字新仮名) / 関寛(著)