城砦やぐら)” の例文
ようやく三重目の城砦やぐらへ帰り着き、不思議な入口から廊下へ出、鳳凰の間へはいった時まで幸いに誰にも見咎みとがめられなかった。
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
その中庭を囲繞いにょうして三つの城砦やぐらが立っていたが、三つとも巨大な角窓を中庭の方へ向けている。そして番兵が立っている。
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
二重目の城砦やぐらは広いと見えてどこまでも廊下は続いていた。そうして長い廊下に添って幾個いくつかの部屋が出来ていた。
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)