垢取あかとり)” の例文
うすだとか船枕ふなまくらだとか煙草入たばこいれだとか、立派な形を木から刻み出しますが、中でも見事なのは舟で用いる垢取あかとりで、思わずその形の美しさに見とれます。材は松を用います。
手仕事の日本 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
絵さえ美しかったらと思われます。町はまた「瑪瑙細工めのうざいく」を以て聞えます。客を待つ店が少くありません。荒物ではありますが、町にひさぐ舟の垢取あかとりで形のよいのを見かけます。
手仕事の日本 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)