“あかとり”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
垢取33.3%
戽斗33.3%
淦取33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
うすだとか船枕ふなまくらだとか煙草入たばこいれだとか、立派な形を木から刻み出しますが、中でも見事なのは舟で用いる垢取あかとりで、思わずその形の美しさに見とれます。材は松を用います。
手仕事の日本 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
絵さえ美しかったらと思われます。町はまた「瑪瑙細工めのうざいく」を以て聞えます。客を待つ店が少くありません。荒物ではありますが、町にひさぐ舟の垢取あかとりで形のよいのを見かけます。
手仕事の日本 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
我々は何故招きもしない彼女が舟に乗って来たのか不思議に思ったが、とにかく舟を立去らぬので、私は戽斗あかとりから貝を取り出す時硝子ガラス瓶を持たせたり何かして、彼女に渡船賃をかせがせた。
船『何一つ不足でも、思う様な戦争出来ませんよ。釣だと思うからですが、生命のやり取りをする戦争だと思えば、淦取あかとり一つでも忘れられる筈無いですが。』
大利根の大物釣 (新字新仮名) / 石井研堂(著)