地車ダンジリ)” の例文
山車ダシ地車ダンジリなどを産土神に見せまゐらせ、神慮を勇め奉る為だとする近世の祭礼の練りものゝ形式になるのである。
髯籠の話 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
又、さう言ふ夫婦を、嘲笑の気味合ひで、だんじりと呼んでゐます。あの地では、地車ダンジリを囃すのに「おゝた/\」と言ふ語で、煽り立てゝ、地車を進めるのです。
方言 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
地車ダンジリの類は此である。一体、練りものゝ、土台から末まで柱を貫くのが当然なのに、今日往々柱のない高い練りものゝあるのを見る。練り屋台には、土地によつて様々の名称がある。
盆踊りと祭屋台と (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
産土ウブスナの社に集るにつけても、今日では途次の行列を人に示すのが第一になつて、鎮守の宮に行くのは、山車ダシ地車ダンジリを見せて、神慮をいさめ申す為だと考へてゐるが、此は意味の変遷をしたもので
盆踊りと祭屋台と (新字旧仮名) / 折口信夫(著)