“土下坐”の読み方と例文
読み方割合
どげざ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
土下坐どげざして待つ領民の背に、白い霜が立つように思われた。あちこちで咳声しわぶきもする。騎馬の城士はなお再三
新書太閤記:09 第九分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
土下坐どげざをしたというわけでもないが、やっぱり坐っていたんだよ。」
沼夫人 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
如才じょさいない政治家だの民衆の鼻息びそくばかりうかがっている大臣などは、いつの世でも民衆は見ていたくない。民衆の本能は、高い廟堂びょうどうにたいして、やはり土下坐どげざし、礼拝し、歓呼かんこして仰ぎたいものである。
新書太閤記:05 第五分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)