圖柄づがら)” の例文
新字:図柄
加之いろなら圖柄づがらなら、ただあつたかく見せる側の繪といふことがわかるだけで、何處に新機軸しんきじゆくを出したといふ點が無い。周三の覗ツたまとはすツかりはづれた。
平民の娘 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
安城渡あんじやうとの、松崎大尉の繪のよいのが出たといふので、おなじ圖柄づがらのは、幾組か求めてはあるが、父に褒められようと思つて、薄雨うすさめのするなかを、傘を背に傾けて
日本橋あたり (旧字旧仮名) / 長谷川時雨(著)
だがね、親分、繪を描いただけでさへ、あんなにいゝ心持なんだから、此方から金を出しても、あの羽二重のやうな肌へ、存分ぞんぶん圖柄づがらつて見たいと思ひましたよ
畫は一輪花瓶いちりんざしに揷した東菊あづまぎくで、圖柄づがらとしては極めて單簡たんかんな者である。
子規の画 (旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
家業のほかに公報義會こうはうぎくわいとかなんとか、戰勝の祝賀や弔慰などに顏を出すことが忙しくなつてゆくので、おなじ版畫でも、筆者や、圖柄づがらや、摺りの好いのを自分で選つてゐられないので
日本橋あたり (旧字旧仮名) / 長谷川時雨(著)