回々教フイフイきょう)” の例文
しかしこの柔和なれとおしうるはひと耶蘇教やそきょうに限ったことでない。道徳とさえいえば、マホメットの回々教フイフイきょうを除き、たいてい柔和にゅうわの徳を主として教えざるものはない。
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
キリスト教を捨てて回々教フイフイきょうに改宗するように強制されたにもかかわらず、彼は自分の信仰を裏切ることをがえんじないで受難を選び、生皮をがれながら、キリストをたたえて
耶蘇教やそきょうの信者の女房が、しゅキリストと抱かれて寝た夢を見たと言うのを聞いた時の心地こころもちと、回々教フイフイきょう魔神ましんになぐさまれた夢を見たと言うのを聞いた時の心地こころもちとは、きっとそれは違いましょう。
春昼 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
回々教フイフイきょうと新月形
話の種 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
けがらわしい回々教フイフイきょうへ転んだのは、全く罪深いことに違いありませんよ、しかし、それにしても、責め苦を受けるというところまではいかないで済んだはずですよ、だって、その時