“四隻(よつ)” の例文
その声を聞くとひとしく、白糸は背後(うしろ)より組み付かれぬ。振り払わんとする間もあらで、胸も挫(ひし)ぐるばかりの翼緊(はがいじ)めに遭(あ)えり。たちまち暴(あら)くれたる四隻(よつ)の手は、乱雑に渠の帯の間と内懐とを撈(かきさが)せり。
義血侠血 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)