ひとや)” の例文
さればこそ土地のものは、総六に魔がしたといった。正直の通った親仁は、やがて、ただ通りがかりの旅の客に、船を一そう頼まれたとばかり、情を解せざる故をもて、程なくひとやゆるされた。
わか紫 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)