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たわごと
ふりがな文庫
“
囈語
(
たわごと
)” の例文
恒藤はばかげた
囈語
(
たわごと
)
はもう聞いておれんというような様子を露骨に示しながら、椅子を立ち上がって室内を歩きはじめた。
五階の窓:02 合作の二
(新字新仮名)
/
平林初之輔
(著)
さもなけりゃ、オネーギンだとか、ペチョーリンだとか、バイロンのカインだとか、バザーロフだとかについて、
囈語
(
たわごと
)
を並べだす。そして言うのだ。
決闘
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
今から百年前にこの書を読んだ人にはおそらく無意味な
囈語
(
たわごと
)
のように思われたであろうと思うような章句で
ルクレチウスと科学
(新字新仮名)
/
寺田寅彦
(著)
仰向けになったまま、
紅霓
(
こうげい
)
を吹いては
囈語
(
たわごと
)
を吐いている。その囈語を小耳にとめてよく聞き、それから改めて、この室内を
篤
(
とく
)
と見定めて、村正どんは相当、思い当るところがありました。
大菩薩峠:40 山科の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
断るまでもなく与太郎の
囈語
(
たわごと
)
みたいなものである。本号の雑録があまり淋しいから、筆序に書いて置きました。真面目に読んで下さると、諸君より先に、私の方がじっとしていられません!
鎖ペンを握って:――三月十九日 夜―― 山頭火
(新字新仮名)
/
種田山頭火
(著)
▼ もっと見る
... 貴方の言葉は少しも辻褄が合わず全く狂人の
囈語
(
たわごと
)
です」権田は怒る様子もなく
幽霊塔
(新字新仮名)
/
黒岩涙香
(著)
それらの天国なるものは皆
囈語
(
たわごと
)
にすぎない。神というはばかばかしい怪物にすぎない。もちろん私はかかることを新聞雑誌の上で言いはしないが、ただ親友の間でささやくだけです。
杯盤
(
インテル
)
の
間
(
ポキュラ
)
にです。
レ・ミゼラブル:04 第一部 ファンテーヌ
(新字新仮名)
/
ヴィクトル・ユゴー
(著)
甚だ
杜撰
(
ずさん
)
なディレッタントの
囈語
(
たわごと
)
のようなものであるが、一科学者の立場から見た元禄の文豪の一つの側面観として、多少の参考ないしはお笑い草ともならば大幸である。
西鶴と科学
(新字新仮名)
/
寺田寅彦
(著)
そうした時に手帳をあけて自分の書いてある暗号のようなものを見ると、ほとんどなんの意味をも成さない
囈語
(
たわごと
)
でなければ、きわめて月並みないやみな感想に過ぎなかった。
球根
(新字新仮名)
/
寺田寅彦
(著)
“囈語”の意味
《名詞》
寝言。譫言。
戯言。
(出典:Wiktionary)
囈
漢検1級
部首:⼝
21画
語
常用漢字
小2
部首:⾔
14画
“囈”で始まる語句
囈言
囈
囈口