鎖ペンを握ってくさりペンをにぎって――三月十九日 夜――  山頭火――さんがつじゅうくにち よる――  さんとうか
△春と共に白楊社が生れた。あのポプラ若葉のようにすくすくと伸びゆけよと祈る。 △会名の『白楊社』は可い。(たしか二三年前に東京郊外在住の画家連中が同名の会合を組織していたと思う。今では解散したらしい)『四十女の恋』は本集の内容にふさわしくな …