嚆矢はじめ)” の例文
草木の風になびく様を戦々兢々と真面目まじめに形容したのは是公が嚆矢はじめなので、それから当分の間は是公の事を、みんなが戦々兢々と号していた。
満韓ところどころ (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
これ写本しやほんの十がうあたるので、表題ひやうだい山田やまだ隷書れいしよで書きました、これせた山田やまだの小説が言文一致げんぶんいつちで、わたしの見たのでは言文一致げんぶんいつちの小説はこれ嚆矢はじめでした
硯友社の沿革 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)