噛断かみちぎ)” の例文
のたうち廻ッてはらわた噛断かみちぎる……初の快さに引替えて、文三も今は苦しくなッて来たから、ひそかに叔母の顔色がんしょくを伺ッて見れば、気の所為せいすいを通して見て見ぬ風をしているらしい。
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)