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嘷
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ほ
ふりがな文庫
“
嘷
(
ほ
)” の例文
蹴られて金眸
岸破
(
がば
)
と
跳起
(
はねお
)
き、一声
嘷
(
ほ
)
えて立上らんとするを、起しもあへず鷲郎が、
襟頭
(
えりがみ
)
咬
(
く
)
はへて引据ゆれば。
こがね丸
(新字旧仮名)
/
巌谷小波
(著)
『類函』に虎能く人気を識る、いまだ百歩に至らざるに伏して
嘷
(
ほ
)
ゆれば声山谷に震う、
須臾
(
しばらく
)
して奮い躍りて人を
搏
(
う
)
つ、人勇ある者動かざれば虎止って坐り
逡巡
(
ためらい
)
耳を
弭
(
た
)
れて去ると。
十二支考:01 虎に関する史話と伝説民俗
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
その
嘷
(
ほ
)
ゆる声百雷の、一時に落ち
来
(
きた
)
るが如く、
山谷
(
さんこく
)
ために震動して、物凄きこといはん方なし。
こがね丸
(新字旧仮名)
/
巌谷小波
(著)
勇士サムが殺した竜は
頭髪
(
かみ
)
を地に
拽
(
ひ
)
いて山のごとく起り、両の眼
宛然
(
さながら
)
血の湖のごとく、一たび
嘷
(
ほ
)
ゆれば大地震動し、口より毒を吐く事洪水に似、飛鳥
竭
(
つ
)
き、奔獣尽き、流水より
鱷
(
がく
)
を吸い
十二支考:03 田原藤太竜宮入りの話
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
嘷
部首:⼝
15画