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喰付
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くっつ
ふりがな文庫
“
喰付
(
くっつ
)” の例文
敬太郎の方で須永の評判でも持ち出そうものなら、いつまででもその問題の
後
(
あと
)
へ
喰付
(
くっつ
)
いて来て、容易に話頭を改めないのが例になっていた。
彼岸過迄
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
「怖ろしいことでしたね。何しろ、あの時に
釣瓶
(
つるべ
)
へ肉がパックリと
喰付
(
くっつ
)
いた有様は、眼の前に物の
祟
(
たた
)
りを見るようで、ゾッとしてしまいました」
大菩薩峠:21 無明の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
「空っぽうじゃないんだもの。丁度ころ柿の
粉
(
こ
)
のようなもので、理窟が
中
(
うち
)
から白く吹き出すだけなんだ。
外部
(
そと
)
から
喰付
(
くっつ
)
けた砂糖とは違うさ」
道草
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
もし間違いなく彼らの影を踏んで
後
(
あと
)
から
喰付
(
くっつ
)
いて行こうとするなら、どうしても一足先へ出て、相手に気のつかない物陰か何かで、待ち合せるよりほかに仕方がないと考えた。
彼岸過迄
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
そうして多能な彼の手によって
刻
(
きざ
)
まれた、胴から下のない蛇の首が、何物かを呑もうとして呑まず、吐こうとして吐かず、いつまでも竹の棒の先に、口を
開
(
あ
)
いたまま
喰付
(
くっつ
)
いているとする。
彼岸過迄
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
喰
漢検準1級
部首:⼝
12画
付
常用漢字
小4
部首:⼈
5画
“喰”で始まる語句
喰
喰物
喰違
喰切
喰込
喰詰
喰殺
喰止
喰出
喰伏