“喜惣”の読み方と例文
読み方割合
きそう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
いまの十四郎が、もしかして死んだ場合にも、私だけはこの家を離れず、弟の喜惣きそうに連れ添え——って。
白蟻 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
そのかたわらに、妙なかごのようなものを背負った妻の滝人、次男である白痴の喜惣きそう、妹娘の時江——と以上の五人を中心に取り囲み、さらにその周囲ぐるりを、真黒な密集がうごめいていたのである。
白蟻 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)