唐竹割からたけわり)” の例文
魔除まよけ鼠除けの呪文、さては唐竹割からたけわりの術より小よりで箸を切る伝まで十銭のところ三銭までに勉強して教える男の武者修行めきたるなど。
半日ある記 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
拾ひ取眞向まつかうより唐竹割からたけわり切下きりさげたれば何かは以てたまるべき宅兵衞は聲をも立ず死したりけり吾助は一いきついあたりを見廻し宅兵衞が懷中ふところ掻探かきさぐ持合もちあはせたる金子五兩二分を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
帆村は、この発見にもとづき、別のミミ族を引きだして、これを高速鋼の回転のこぎりにかけて、唐竹割からたけわりに頭から下まで、縦に二つに割ってみた。二分された緑鬼の体は、二隻の舟のように見えた。
宇宙戦隊 (新字新仮名) / 海野十三(著)