どッ)” の例文
「や! 雪だ、雪だ。」とよばわったが、どやどやとして、学生あり、大へべれけ、雪の進軍氷を踏んで、とどッとばかりになだれて通る。
註文帳 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
小児こども一時いちどきどッと囃したが、滝太郎は俯向いたまま、突当ったようになって立停たちどまったばかり、形も崩さず自若としていた。
黒百合 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
どッと、みんなが躍り込むと、店へ下り口をふさいで、尻をくるりと引捲ひんまくって、真俯伏まうつぶせに、土間へ腹を押ッつけて長くなってのたくッていたのが野郎で、なぐって横へねたあわせの裾なんざ
式部小路 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)