品定しなさだめ)” の例文
雨夜あまよ品定しなさだめに現われた女らしい論理が、いかにもそれに相応した言葉で、畦織うねおりのように示された所を見れば、これは殆ど言文一致の文章かと察しられる。
『新訳源氏物語』初版の序 (新字新仮名) / 上田敏(著)
新橋芸者の品定しなさだめにもすぐと一流二流の差別をつけるはまだしも忍ぶべし。文学絵画の品評にまでとかく作家の等級をつけたがるは何たる謬見びゅうけんぞや。もっともかくの如き謬見に捉はるるは田舎出の文士に多し。
桑中喜語 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)