バナシ)” の例文
聞く人のない森の中などで、よく、つぶ/\と物言ふ者がある、と思うて近づくと、其が、語部の家の者だつたなど言ふ話が、どの村でも、笑ひバナシのやうに言はれるやうな世の中になつて居た。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)