“呷飲(あふ)” の例文
「そりや面白うごわすな、一つ演(や)つてみようぢやごわりませんか。」安物の武士道の鼓吹者は血を啜(すゝ)るやうな気持で、ぐつと熱燗(あつかん)の酒を呷飲(あふ)つた。「お互に一世(せ)一代の積りでな。」
少し前の事だが、Kといふ若い法学士が夜更けて或(ある)料理屋の門を出た。酒好きな上に酒よりも好きな妓(をんな)を相手に夕方から夜半(よなか)過ぎまで立続けに呷飲(あふ)りつけたので、大分(だいぶん)酔つ払つてゐた。
酒 (新字旧仮名) / 薄田泣菫(著)
少し前の事だが、Kといふ若い法学士が夜更けて或(ある)料理屋の門を出た。酒好きな上に酒よりも好きな妓(をんな)を相手に夕方から夜半(よなか)過ぎまで立続(たてつゞ)けに呷飲(あふ)りつけたので、大分(だいぶん)酔つ払つてゐた。