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呟
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こぼ
ふりがな文庫
“
呟
(
こぼ
)” の例文
と
呟
(
こぼ
)
したといふ事だ。だが、それはトルストイが無理なので、学問の余り頼みにならないのは、何もお医者のに限つた事ではない。
茶話:04 大正七(一九一八)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
田といふ田には稻の穗が、
琥珀
(
こはく
)
色に寄せつ返しつ波打つてゐたが、然し、今年は例年よりも作が
遙
(
ずつ
)
と劣つてゐると人々が
呟
(
こぼ
)
しあつてゐた。
天鵞絨
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
その日の夕方、いつものように来て、藤木さんは母に
呟
(
こぼ
)
していた。
旧聞日本橋:12 チンコッきり
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
と
呟
(
こぼ
)
した事があつた。そして相手の
農夫
(
ひやくしやう
)
が値上げの張本人であるかのやうに
凝
(
じつ
)
とその顔を見つめた。顔は焼栗のやうに日に
焦
(
や
)
けてゐた。
茶話:04 大正七(一九一八)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
田といふ田には稲の穂が、琥珀色に寄せつ返しつ波打つてゐたが、然し、今年は例年よりも作が
遙
(
ずつ
)
と劣つてゐると人々が
呟
(
こぼ
)
しあつてゐた。
天鵞絨
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
▼ もっと見る
母は気が弱いので、
既
(
も
)
う目尻を袖口で拭つて、何か独りで
囁※
(
ぶつぶつ
)
呟
(
こぼ
)
しながら、それでも弟に
呍吩
(
いひつ
)
けられたなりに、大鍋をガチヤ/\させて棚から下してゐた。
刑余の叔父
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
呟
漢検1級
部首:⼝
8画
“呟”を含む語句
呟々
打呟
呟呻
呟呻許
呟払
御呟