吾独われひと)” の例文
見よ或はかの棄てられし恨をのこし、或はこの奪はれしかなしみひ、前の恨の消えざるに又新なる悲を添ふ。棄つる者は去り、棄てざる者はき、㷀然けいぜんとして吾独われひとり在り。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)