吾妻川あがつまがわ)” の例文
吾妻川あがつまがわながれも冬の中頃ゆえ水はれて居りますが、名に負う急流、岩に当って打落す水音高くごう/\と物凄き有様でございます。
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
ただ連中饅頭まんじゅうが食いたくなって、しきりに饅頭屋を探したのだが、生憎あいにく一軒も無くって大悄気しょげ。渋川からは吾妻川あがつまがわの流れに沿うて行くのである。
小平のために吾妻川あがつまがわの深い所に蹴落けおとされ、既に私も此の子も助かりようのない所へ北牧村きたむくむらの百姓清左衞門せいざえもんという人が通りかゝり、助けてくれました所、縁あって其のいえにずる/\べったり
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)