どもり)” の例文
宮奴みやっこが仰天した、馬顔の、せた、貧相な中年もので、かねてどもりであった。
茸の舞姫 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
云わんとすることは種々いろいろたたまっているらしいが、山育ちの悲しさには彼の口が自由に廻らぬ。重太郎はおしどもりのように、なかばは身振や手真似で説明しながら、の切なき胸を訴えているのである。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)