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吩付
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いひつ
ふりがな文庫
“
吩付
(
いひつ
)” の例文
五十分の授業の間を教室の隅に立たして置くなどは珍しくもない事で、三日に一度は、罰として放課後の教室の掃除当番を
吩付
(
いひつ
)
ける。
足跡
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
「ああ、それは私の
為事
(
しごと
)
の一つでしたわねえ。貴方に
吩付
(
いひつ
)
けられた。」女は居住まひを直して男の
真向
(
まむき
)
になつた。
計画
(新字旧仮名)
/
平出修
(著)
母は、医者の所へは、一番最後にゆつくりと出掛けて行つて、その時はお礼の品も持つて行くのだと
吩付
(
いひつ
)
けた。『ええ』、とは云つたものの医者の顔をジツクリと思ひ浮べてみるのであつた。
亡弟
(新字旧仮名)
/
中原中也
(著)
「ああ、それは私の
爲事
(
しごと
)
の一つでしたわねえ。貴方に
吩付
(
いひつ
)
けられた。」女は居住まひを直して男の
眞向
(
まむき
)
になつた。
計画
(旧字旧仮名)
/
平出修
(著)
『それだつてなす、毎日悪い事許りして千早先生に御迷惑かける様なんだハンテ、よくお聞き申して置いて、後で
私
(
わだし
)
もよツく
吩付
(
いひつ
)
けて置くべと思つてす。』
足跡
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
▼ もっと見る
生きて行くことが出来る丈の手当すら与へないで、仕事は一人前を
吩付
(
いひつ
)
けると云ふのは、隙さへあつたら
盗
(
ぬすみ
)
でも
騙
(
かたり
)
でもして命を
維
(
つな
)
げと云ふにひとしいとも云ひ得る。
公判
(新字旧仮名)
/
平出修
(著)
吩
漢検1級
部首:⼝
7画
付
常用漢字
小4
部首:⼈
5画
“吩”で始まる語句
吩咐
吩附
吩