吐気むかつき)” の例文
旧字:吐氣
必ずしもそれほど下品な料簡りょうけんから出るとは限らないという推断もついて見ると、いったん硬直こうちょくになった筋肉の底に、またあたたかい血がかよい始めて、徳義に逆らう吐気むかつきなしに
彼岸過迄 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
『癪おさへ』といふのは吐気むかつきや腹痛の時にやるもので、それには大麻の切れはしに火をつけてコップのなかへ入れ、それをば病人の腹のうへに水を盛つて載せた鉢のなかへ、底をうへにして