吉致よしむね)” の例文
しかし前後の事情からみて、おそらくは、かの岩松経家の弟吉致よしむねあたりの才覚ではなかったかとおもわれる。
私本太平記:08 新田帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
岩松経家と吉致よしむねの兄弟は、すぐ九隻の船手の指揮者として、船馴れた一隊をつれて腰越の磯へいそいだ。
私本太平記:08 新田帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
しかも侍はみな、阿波の海賊岩松経家の部下で、なかには経家の実弟、岩松吉致よしむねもみえた。
私本太平記:07 千早帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「去年、国分寺の御配所へまかりました岩松経家の舎弟吉致よしむねです。お迎えにまいりました」
私本太平記:06 八荒帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
しかも商人に化けてはるばるこれまで来た者は、経家の実弟吉致よしむねでもあったから、一刻もはやく、この吉報を帝に奏したいとおもったが、折ふし帝はその前々日からの発熱だった。
私本太平記:06 八荒帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「岩松経家の実弟吉致よしむねというのだな。それでみれば」
私本太平記:07 千早帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
吉致よしむね、吉致」
私本太平記:08 新田帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
弟、吉致よしむね