台木だいぎ)” の例文
旧字:臺木
吉は仮面を引きずり降ろすと、なたを振るってその場で仮面を二つに割った。暫くして、彼は持ち馴れた下駄の台木だいぎを眺めるように、割れた仮面を手にとって眺めていた。
笑われた子 (新字新仮名) / 横光利一(著)
果樹や花の木の新種というものは、実をもいで来ていて生やすよりは、台木だいぎを見つけてそれに接穂つぎほをするほうが早く成長する。そしてその台木には大ていは同種の木が用いられる。
母の手毬歌 (新字新仮名) / 柳田国男(著)